不動産

昭和55年男の不動産投資への道のり 私はどうして4000万のローンに印鑑を押すことになったのか?億超えの借金に不安はありませんか?

一攫千金を夢見て。

働きたくない。

これが始まりでした。

私が学生のときにセガのドリームキャスト(ハード事業)撤退のニュースがありました。

ドリームキャスト、PlayStation2、ニンテンドーゲームキューブ、Xboxと4社のハード戦争が勃発していたときの話です。

セガサターンのサカつく2でセガ愛に目覚め、セガ関係のラジオを聞きまくっていた当時の私には結構大きな衝撃でした。

セガのゲーム機がなくなるということにショックを受けていたのですが、伊集院光の深夜のラジオでネタにあがったときに伊集院氏の口から

『しかし面白いよな、セガってハードから撤退のニュースが出たら株価がバンバンあがってるよ』

というような話が出たのです。

急いでネットをチェック(ドリームキャストで)すると、話の通りセガの株価は800円を下回っていたものが1,600円を超えてしまっていたのです。

これには夢があるな。と思いました。株をやっていれば一攫千金を夢見ることができる。当時ITバブルの影響もあり、私は株を勉強しようと考えました。

社会人になって給料を稼いで、株で大儲けできれば働かなくても生活ができるじゃないか。好きなことだけやっていれば最高の人生がおくれるぞ。と考えるようになりました。

 

社会人になり株の勉強もしつつ、友人の影響もありネットワークビジネスに出会い、投資信託を覚え、せどりやアフィリエイト、アドセンスにも手を出しましたがどれも大した成果が出ませんでした。

不動産投資をやってみる?

そんな鳴かず飛ばずで10年が過ぎた頃、興味はあったものの今ひとつピンときていなかった不動産投資を考え始めました。

株式で成果を出すにはトレードしかない。中長期で考えれば株式もよいのかもしれないが、時間がかかりすぎる。投資信託はもっと時間がかかる。

ネットワークビジネスで成果を出すには会社を辞めて死にものぐるいで勧誘をしないとだめだ(本当に言われました。)

自分のやりたいことでは、アドセンスやアフィリエイトの成果も期待できない。

 

そんなダメダメ思考で行き着いたのが不動産投資だったのです。

当時、不動産投資について思っていたことは

・なんか怖そう。だってお金がかかるし。

・自分の手持ちの資金だけで出来ることはたかが知れている。

・今の自分が手を出せるのは中古のワンルームマンション一室くらいかな。

ということでした。

しかし私の尊敬する大前研一氏の講演や書籍、動画では必ず不動産の話が出てきました。【自分は3度の食事より不動産が好き】という言葉にやっぱり不動産は間違えないのだな。不動産投資をやってみよう。と考え始めた私は専門書を買いまくり、独学で不動産投資について調べ始めました。

そして出した結論は、

・やっぱり自分の資金だけで出来るのは、中古のワンルームの部屋くらい。

・中古のアパートとかは資金的に無理。銀行で借金できたら可能だけど返せなくなったら怖そう。

・本だけの独学で勉強できるのは限界がある。セミナーに行ってみよう。

以上の3点でした。

そこで私は中学時代からの友人に連絡をとり、なんかよさそうな不動産投資のセミナーがあったら一緒に行かないか?と話を持ちかけました。

友人は、大前研一氏のYou Tubeを紹介してくれたり、ビジネス系の話をいいタイミングで持ってきてくれる人物なのです。

そうすると友人はメールをくれました。そのメールには、とある塾の動画のリンクが貼ってありました。もちろん不動産投資のついての動画でした。

全部で4時間くらいの長めの動画でしたが、私は時間を忘れて食い入るように見てしまいました。

不動産会社の社長が不動産投資のいろはについて面白おかしく話してくれます。大家さんの実態やリスク、死んだらどうなるのか、最後の方には銀行の融資についても話してくれています。

もうそれは私が必要としていた情報そのものでした。

こんな衝撃(必要としている情報がドンピシャで入るという意味で)は、3.11のときの原発事故に対する大前研一のYou Tube以来でした。

 

・サラリーマンの方が不動産投資に向いている。なぜなら銀行がお金を貸しやすいから。

・区分所有のマンション投資では資産を築くのは難しい。

・リスクはもちろんあるが、リスクを減らす方法はある。

・一室だけのオーナーよりも一棟アパートを持ったほうが空室リスクは減る。

・だからといって一棟マンションは出口戦略がたてづらい。なぜなら買う人(買える人)が少ないから。

などなど。

繰り返し動画を見て納得。

ならば!とこの会社(A社とします)の情報を集め始めるとびっくり。なんと地元の企業ではありませんか!!

さっそくメールして担当者の方と会う約束を取り付けました。できればセミナーで話していた社長にいろいろと聞きたかったのですが、いきなりは無理でしょう。しょうがありません。

当時転勤で地元を離れていた私は、地元に帰る口実にもなるしと繰り返し帰省しA社に通いました。もちろんお目当ての社長とも何度か会いました。

少しでも疑問点が出てくれば(若くて美人な)担当者に連絡をして確認。はじめてのことなのでビビりまくっていましたが、少しずつ前進。

最終的に4700万円のアパートを購入することになりました。

頭金に700万。

残りはもちろん銀行からの借金です。その額4000万円!!

ローンの期間は35年。

4000万円という数字にビビりました。だって普通に一戸建ての家が土地から買える金額ですから。バブルの頃に父親が建てた実家よりも若干高い金額なのではないかと思います。

 

なぜそんな金額に印鑑を押すことができたのか?

友人たちからは不思議がられます。自分だったら無理だ!と。

普通ならそうなのですが、私が最終的に印鑑を押すことができたのは月々の返済額とにらめっこしたからです。

融資してくれた銀行のローンの内容は若干利息は高めですが、きちんと更新していけば35年間同じ金利だったのです。すると月々の返済額は約15万円

この金額なら自分でも返せるな!と計算してしまいました。普通に家を買ったと考えればありえる数字だからです。

金利は35年間変動することはないから突然返済額が増えて慌てふためく心配はない。

いくらなんでも(最終的には家賃を下げれば)全室空室なんてことにはなることはないだろし、イケる!と踏んだわけです。

このときの投資額が6000万円以上だったら印鑑は押せてなかったと思います。

やってみて、わかることがたくさんあった。

本当に私は運がいいなと思うのは、欲しい情報が出てくるとそれを教えてくれる人たちが私の周りにはいるのです。

動画を教えてくれた友人もそうですが、私は小売の現場で働いていますが当時リフォームを取り扱う担当になっていました。そこに不動産会社で働いていた人が転職してきていました。Nさんとします。

Nさんから不動産の紹介の仕組みを教えてもらい、紹介率のアップの方法を知りました。なるほどと納得しているとA社は当然それをやっていました。

(実際、引き渡しが完了して3ヶ月で退去者が出たときはびっくりしましたが、A社の集客方法で翌月には新たな入居者が決まりました。)

なぜ、エアコン付きの物件はガスがプロパンばかりなのか?も教えてもらいましたし、人気の物件がどのような物かも教えてもらいました。

私も現場に出向いていたりしていたので、設備関係にも詳しくなりました。A社の担当の方もわからないような設備のメーカーも知っていました。

アパートの引き渡しが完了して約半年から1年が経過する頃には不動産投資に対する不安なことは、ほぼほぼ無くなっていました。

頭の中では2棟目が欲しい!!と思っていたのです。

2年後、2棟目を契約。

億超えの借金を拵えることに成功!

アパート経営をはじめてから地元に戻ることに成功しました。

1棟目が成功しているので味をしめた私は、給料から種銭を貯めることに集中していきました。最初毎月5万円ずつ貯めていたのが7万円、7.5万円と生活を見直しながら着実に貯めていきました。

もちろんアパートのキャッシュフローからも順調に貯まっているので、ダブルで頭金を貯めていきました。

A社の担当に連絡をすると、丁度いいタイミングで銀行の商品が出たからさっそく現地を見に行こう!と言われました。

金額は8200万円

頭金400万、借入7800万円。

1棟目がこの金額だったならば印鑑を押すことはなかったと思いますが、もうすでに現実をしっている私はなんの迷いもなく印鑑をつくことにしました。

ただ4700万の物件で年間のキャッシュフローが130万円なのに、8200万円の物件で年間のキャッシュフローが110万円なのには少々がっかりしました。

頭金400万しか出さずに110万円のキャッシュフローが出来上がるのに文句を言わないように!と担当者からは言われましたが。

引き渡しが完了して、予定の年間キャッシュフローが約200~250万円。

この頃から私の人生が変わっていくのがわかりました。

本業で働くモチベーションが変わったのです。

不動産投資のために本業で稼ぐ!

不動産が一緒に働いてくれる!!

私は何も取り柄のないサラリーマンです。

約15年間同じ会社で働いていますが、役職にも就けず平社員のままです。

同期どころか後輩にも後塵を拝し指示命令を受けていますが、そのことに対して今はなんのコンプレックスもありません。

だって私は将来のお金の心配をしていないから。

サラリーマンをやっていること自体にもコンプレックスがありましたが、今となってはサラリーマンでよかったと心から思っています。

だって銀行がお金を貸してくれるから。

当面の目標は、更にアパートを買い増し本業の収入を超えることですが、

日々勉強して、せっせと働き、お酒を楽しみ、友人と語らうのも忘れないようにしています。